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人手不足が深刻な4つの業界。その現状について

現在、多くの企業が人手不足に頭を抱えていますが、業界や企業規模によって状況は異なります。

人材管理をする立場にいる場合、自分がいる業界の現状や傾向を把握しておくことは重要なことです。自社の特性に応じた具体的な対策を講じることで、人材確保につながるかもしれません。

今回は、特に人手不足が深刻化している4つの業界について紹介します。


目次[非表示]

  1. 業界別。人手不足の現状
  2. 人手不足が深刻な業界~宿泊・飲食業界~
  3. 人手不足が深刻な業界~医療業界~
  4. 人手不足が深刻な業界~建設業界~
  5. 人手不足が深刻な業界~運送業界~
  6. まとめ


業界別。人手不足の現状

産業別人材不足グラフ

(参照:厚生労働省|労働経済動向調査


厚生労働省による調査の結果、平成25年と比べ人手不足はかなり進んでいることがわかります。

現在、人手不足が深刻化しているのは運送業界、医療業界、宿泊・飲食業界、建設業界です。


上記の4つの業界では募集に対して応募が少ないことや、離職率が高いことが共通の課題となっています。

離職率が高いということは、単に人材が足りないという問題だけでは終わりません。

離職率が高いと、慢性的に人材が不足し労働条件が悪化します。そのため社員満足度や人材育成面に問題を抱え社員満足度離職率が高まります。離職率が高いと、なかなか人材も集まらないという悪循環になってしまいます。

また、どの業界も人間の労働力に依存する割合が多い労働集約型産業です。IT化が進んでいるなか、その恩恵を受けることができず、アナログな管理から脱却しきれていない状態が続いています。


人手不足が深刻な業界~宿泊・飲食業界~

宿泊・飲食業界の人手不足の原因で、最も問題視されているのは、所定外労働の多さと、賃金の低さです。

実労働時間グラフ

(参照:農林水産省食料産業局|外食・中食産業における働き方の現状と課題について




男女計平均賃金
男性平均賃金
女性平均賃金
業界全体
304.3万円
335.5万円
246.1万円
宿泊業・飲食サービス業
235.75万円
271.4万円
200.1万円

(参照:厚生労働省|平成29年賃金構造基本統計調査の概況


所定外労働の理由として、人手不足が最も多く、次にこの業界特有の激しい繁閑の差が挙げられます。

さらに、所定外労働の長さに対して賃金が低いため、離職率も高く人手不足となっているのです。

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人手不足が深刻な業界~医療業界~

医療業界の人手不足の原因は、不規則な勤務体系や業務の量とそれに伴う責任の重さです。

月間実労働時間

(参照:厚生労働省|労働統計要覧平成29年6月

医療現場は、ほかの3つの業界に比べて労働時間は少ない傾向にありますが、医療業界は命にかかわる現場のうえ夜勤も発生します。

配置人員が少ない夜勤は、疲労や睡眠不足といった身体的負担をもたらすものです。さらに命を預かるという責任の重さが心的負担となり離職へとつながっています。

また看護師の場合は上記の理由のほかにも、医療のスキルを活かせず、やりがいを失ってしまうといったことも問題視されています。

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人手不足が深刻な業界~建設業界~

建設業界の人手不足の原因は若者離れと、低賃金、建設需要の激増とされています。

さまざまな業界で人材は不足していますが、なかでも建設業界は特に若者の離職が多い状況です。原因としては、現代の若者の考え方とは合わない働き方にあります。

建設業界では「危険、汚い、きつい」の3Kのイメージが強いとも言われ、若い人が働きたいと前向きになれないことが多いようです。

建設業界人口グラフ

(参照:厚生労働省|建設労働者を取り巻く状況について

建設業では日給で賃金が支払われるケースが多いため、まとまった賃金が得られないことも原因のひとつとなっています。日給を時給に換算すると場合によっては最低賃金より低くなってしまうこともあります。

また、リーマンショックの影響で需要が激減し、多くの職人が建設業を離れたところで東日本大震災が発生しました。現在、復興作業や大規模なイベントの準備などで需要が激増し、人員の供給が足りていないことも原因といえるでしょう。


人手不足が深刻な業界~運送業界~

運送業界における人手不足の大きな原因は需要の増加です。

需要の増加は、ネット通販の爆発的な成長によると言えます。

少額で利用できるネット通販の拡大で小さな荷物を多くの世帯に配達する機会が増加したものの、トラック一台当たりの積載量が年々減ってしまい効率が悪くなっています。

トラック積載効率グラフ

(参照:国土交通省|物流を取り巻く現状について

荷物を最寄りの基地から個人宅まで配送するときに、受取人不在で再度訪問する必要がでてくるラストワンマイルと呼ばれる問題も年々指摘されるようになりました。長い拘束時間や、休日が不定期といった生活を強いられるため、人材流出や新規雇用者の減少につながっています。


まとめ

どの業界においても人材不足、人材流出などの課題が挙げられています。

賃金、所定外労働、不規則な労働時間、人間関係、労働環境など問題は山積ですが、離職理由のほとんどは仕事内容ではありません。

仕事にやりがいを感じても、労働環境が悪いことで転職する人材や、仕事のモチベーションが下がる人材が多くいるのは事実です。

人手不足に対して、国も対策を行っていますが、全体に効果が現れるのはいつになるのかわかりません。

そのため人手不足は企業が自ら対策を打たなければ解決は難しい問題であると言えるでしょう。


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