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アルバイト時給の決め方と入社へのモチベーションを高めるためのポイント

アルバイトの時給は求職者が応募先を選ぶ際の重要なポイントの一つです。時給で働く人にとって、「少しでも時給のよい職場で働きたい」と考えるのは当然のことです。

しかし、「求人募集をかけても応募者がなかなか集まらない」「優秀な人材をなかなか獲得できない」という場合は、時給の設定額が原因となっている可能性があります。

この記事では、アルバイトの時給を決める方法と求職者の入社に対するモチベーションを高めるためのポイントについて解説します。


目次[非表示]

  1. アルバイト採用における時給の決め方
  2. 求職者の入社に対するモチベーションを高めるポイント
  3. まとめ


アルバイト採用における時給の決め方

アルバイトの求人に応募が集まらない場合、時給の設定額について見直しを検討する必要があります。時給を見直す際は、何に注意すればよいのでしょうか。

ここでは、アルバイト採用での時給の決め方について解説します。


最低賃金を確認する

アルバイトの時給を決める際は、都道府県ごとに定められた最低賃金以上に設定する必要があります。最低賃金法では、労働者を雇用する際、使用者は最低賃金額以上の賃金を支払うことが義務付けられているためです。

最低賃金法第四条

使用者は、最低賃金の適用を受ける労働者に対し、その最低賃金額以上の賃金を支払わなければならない。

出典:e-Gov『最低賃金法


なお、地域別最低賃金は毎年見直され、厚生労働省の『地域別最低賃金の全国一覧』で確認できます。募集時点の最低賃金を確認しましょう。


最低賃金の詳細については、以下の記事をご参照ください。

  【2021年版】アルバイトの地域別最低賃金と賃金設定の方法 | シフオプ 2020年10月、都道府県の最低賃金が改定されました。アルバイトを雇用する企業は、国が定める最低賃金額以上の賃金を設定しなければなりません。この記事では、最低賃金制度の基礎知識と2020年度における地域別最低賃金、アルバイトの賃金設定の方法について解説します。 シフオプ

出典:厚生労働省『地域別最低賃金の全国一覧


エリアの時給相場を調査する

時給を決める際、店舗の周辺エリアの時給相場を確認しておくことも重要です。一般的に、求職者は自宅や学校から通いやすいエリアに絞ってアルバイト先を探します。

そのため、周辺エリアの時給相場と乖離(かいり)しないように時給を設定することで応募が集まりやすくなります。時給相場よりも高い時給を設定すれば、応募数の向上も期待できます。エリアの時給相場については、求人情報誌や求人サイトから調べましょう。


近隣にある同業他社の時給を調査する

エリアの時給相場に加えて、近隣にある同業他社の時給を考慮することも大切です。同業他社の時給を把握しておくと、自社の時給を決める際の目安にできます。

ただし、近隣に同業他社が多い場合、アルバイト採用の競争性が高くなります。応募数を増やすためには、同業他社と比べて高い時給に設定することも検討しましょう。



求職者の入社に対するモチベーションを高めるポイント

求職者に「応募したい」と思ってもらうには、適正な時給設定だけではなく、入社後の昇給制度や評価制度を定めておくことも重要なポイントです。

長期的な勤務によって待遇アップを目指せることは、求職者の入社に対するモチベーション向上につながります。たとえば、入社後の定着を図るために以下のような制度や手当の導入を検討してはいかがでしょうか。


①時給アップ制度

求職者の入社モチベーションを高めるためには、時給アップ制度の導入が有効です。入社後も時給が一定で給与アップが見込めないとなると、「長く働きたい」という意欲が湧きにくくなるためです。

具体的には、以下のような時給アップ制度を導入することで定着率向上を図れます。


▼時給アップ制度の例

  • 業務内容・難易度に応じたチェックリストを作成し、項目が埋まった段階で時給をアップする
  • 新人教育担当者やホールリーダーなど、役職に就いたときに時給をアップする
  • 勤続年数に応じて時給を一定額アップする


②評価制度

優秀で誠実なアルバイトを適切に評価し、賃金として還元することも重要です。

アルバイトの能力・勤務態度などを評価する制度を導入することで、待遇面の公平性をアピールできるほか、企業への信頼にもつながります。また、アルバイト自身も時給アップを動機として積極的に業務に取り組みやすくなります。

評価制度を導入する際は、主観による判断とならないよう、客観的事実やデータを基に評価できる体制を構築することもポイントです。


▼評価制度の例

  • 定期的に業務テストを実施し、成績に応じてアルバイトの時給をアップする
  • 遅刻や欠勤などの勤怠を管理し、勤務態度が良好なアルバイトに対して時給をアップする


③アルバイト向けの特別手当

アルバイトの成果や行動に対して手当を支給する制度を設けることも有効です。

自身の成果や行動を適切に評価・還元してくれる職場は、求職者にとって魅力的といえます。さらに、「自分の働きぶりをきちんと見てくれている」と感じられることで、自己肯定感や上司への信頼感が生まれ、モチベーションアップにもつながります。

特別手当を導入する際は、就業規則や労働契約書などに、手当が発生する条件を明記しておくことがポイントです。


▼特別手当の例

  • アルバイト考案の新メニューが採用された場合に手当を支給する
  • ヘルプ出勤をした場合に、1日ごとに手当を支給する



まとめ

アルバイトの時給を決める際は、定められた最低賃金を把握したうえで、エリアや同業他社の時給を調査し、相場から乖離しないよう設定することが重要です。より多くの応募者を集めるには、相場よりも高い時給を設定が必要といえます。

ただし、求職者にとって大切なのは応募時の時給だけではありません。「入社後に時給アップが目指せるのか」「長く働くメリットがあるのか」なども応募の決め手の一つとなります。

求職者の入社に対するモチベーションを高めるためには、能力や成果に応じてアルバイトに還元する賃金制度・評価制度を導入することがポイントです。なお、時給の異なるアルバイトを適切に管理するには、シフト管理システムの活用が有効です。

シフオプ』では、アルバイトの時給を個別に設定できるほか、賃金アップ・評価制度によって時給が変わった場合でも、システムに入力するだけで設定の変更が可能です。アルバイトの適切な時給管理のために、シフオプの導入を検討されてはいかがでしょうか。

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