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人員配置に役立つレイバースケジュールとは? メリット・デメリットと作成時のポイント

アルバイトやパートなどの人件費は、企業の収益に大きく関わる要素の一つです。人件費を適正にコントロールするには、人員配置を適切に実施する必要があります。

その人員配置を適切に実施するための手法の一つに、“レイバースケジュール”があります。人員配置を最適化する方法を模索しながら、「レイバースケジュールが自社に合った方法であれば運用したい」と考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、レイバースケジュールの基礎知識とメリット・デメリット、作成時のポイントについて解説します。


目次[非表示]

  1. レイバースケジュールとは
  2. レイバースケジュールのメリット
  3. レイバースケジュールのデメリット
  4. レイバースケジュール作成時のポイント
  5. まとめ


レイバースケジュールとは

レイバースケジュールとは、人的資源を効率的に活用し、生産性を高める人員配置の手法です。人員に対して仕事を割り振るのではなく、“仕事量に対して適正な人員を配置する”という考え方がベースとなっています。

たとえば、飲食店や小売店などでは、曜日・時間帯・時期によって繁閑期が異なります。その日に必要な人材リソースに対してスタッフを適切に配置することで、人件費の削減や業務の効率化につなげることが、レイバースケジュールの目的です。



レイバースケジュールのメリット

人員配置を適正化するためのレイバースケジュールには、メリット・デメリットがあります。まず、レイバースケジュールによって期待できるメリットについて見ていきましょう。


店舗運営を円滑化できる

レイバースケジュールでは、業務遂行に必要な人員を配置することで店舗運営の改善につなげられます。

たとえば、人員に合わせて仕事を割り振る方法を採用している場合、人員の過剰・不足が発生しやすくなります。仕事量を基に必要な人員を適切に配置することで人員の過不足を防止し、円滑な店舗運営に寄与します


人件費を削減できる

レイバースケジュールでは、仕事量によって人員配置を変動させるため、人件費のムダをカットできるというメリットもあります。

毎日固定の人員を投入する場合、時間帯・曜日によって過剰人員が発生してしまう可能性があります。その日・その時間帯の仕事量に応じて人員配置を行うことで、人件費の最適化につながります。


生産性を向上できる

レイバースケジュールによる人員配置は、生産性の向上にも貢献します。

人員に合わせて仕事を割り振っている環境では、スタッフの能力・スキルによって対応できる業務量が異なるため、生産性が低下してしまう懸念があります。

各業務に必要な時間をして適正な人員配置を行うことで、担当者による生産性のばらつきが解消されます。



レイバースケジュールのデメリット

次に、レイバースケジュールを運用する際に把握しておきたいデメリットについて紹介します。


シフト管理が複雑になる

レイバースケジュールでは、仕事量を基に人員を割り振るため、業務の種類が多くなるほど人員配置が複雑になる可能性があります。

曜日・時間帯による繁閑、ベテランアルバイト・新人アルバイトといった要素なども考慮するとなると、シフト管理者の負荷が大きくなりやすいというデメリットがあります。


人材教育が進まない

レイバースケジュールで人員を配置する際は、“各業務に対応できる人”を配置することが基本です。そのため、新しい業務の教育や新人アルバイトへの指導が進みにくいというデメリットがあります。

また、余剰人員は基本的に配置しないため、新人アルバイトや教育担当スタッフを投入できず、人材育成が思うように進まないケースもあります。



レイバースケジュール作成時のポイント

レイバースケジュール作成時のポイントには、主に以下の3つが挙げられます。


①勤務時間の目標を設定する

スタッフを配置できる日数(出勤数)を把握するために、勤務時間の目標を設定する必要があります。勤務時間の目標を設定する際は、スタッフ1人あたりの平均勤務時間を算出します。


▼1ヶ月あたりの平均勤務時間が160時間、勤務日数20日の場合


1日の平均勤務時間:160時間 ÷ 20日 = 8時間


次に、削減する勤務時間の目標を設定します。目標勤務時間をスタッフ1日あたりの平均勤務時間で割ることで、1人あたりの1ヶ月の出勤数を把握できます。


▼平均勤務時間を10時間削減し、目標を150時間に設定する場合


1人あたりの1ヶ月の出勤数:150時間 ÷ 8時間 = 18.75日


この例では、スタッフ1人あたりの出勤数を18日程度までに抑える必要があることが分かります。


②各業務の標準時間を設定する

業務遂行に必要な人員数を把握するために、業務ごとの標準時間を設定することも大切です。曜日や時間帯によって忙しさが異なる場合、各曜日・時間帯の標準時間を設定します。

この際、ベテランアルバイト・新人アルバイト両方の業務時間を考慮することがポイントです。業務ごとの標準時間に沿って人員を投入することにより、生産性のばらつきを抑えて人員配置の精度を向上できます。


③実際の労働時間を算出する

レイバースケジュールでは業務に対して人を配置するため、アルバイトのスキルやシフト希望の状況によって、シフト編成が偏る可能性があります。

また、繁忙期では設定している平均勤務時間よりも多くの人員投入が必要になるケースもあります。シフトを組む際は以下の2点を押さえます。

  • 実際の労働時間を算出して、目標時間を超えないようにする
  • シフト希望や業務負荷を考慮して、人員を調整する

なお、シフト作成時に労働時間を適切に把握するには、シフト管理システムを活用することも検討します。


シフト時間の自動算出なら『シフオプ』

シフト管理システムの『シフオプ』を活用すれば、シフト作成時に各スタッフの労働時間を自動で算出できるため、目標値を超えたシフトが分かりやすくなります。シフト調整が容易になり、勤務体制の見直しや目標時間の範囲内での人員配置に役立てられます。

また、人員が過剰・不足している曜日・時間帯を可視化できることで、目標時間や業務内容に応じたピンポイントな採用活動の実現が可能です。

レイバースケジュールによる適正な人員配置に向けて、シフオプをぜひご活用ください。シフオプの機能や料金、導入事例などさらに詳しく知りたい方は、ぜひこちらもご覧ください。

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まとめ

レイバースケジュールは、人的資源を有効活用して生産性を高めるために、人員配置を適切に管理する手法です。

仕事量をベースに人員を配置することで、店舗運営の円滑化や人件費の削減、生産性の向上といったメリットが期待できます。一方で、業務の量や種類が増えるほど、シフト管理の煩雑化や人材教育の遅れなどのデメリットも発生します。

レイバースケジュールを作成する際は、事前に勤務時間の目標や各業務の標準時間を設定しておく必要があります。

また、シフト作成時には、労働時間を算出して、目標時間を超えないか、バランスよく人員を配置できているか調整することもポイントです。レイバースケジュールの運用に向けて、労働時間の自動算出や人員配置の可視化・調整ができる『シフオプ』をぜひご活用ください。

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