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看護師・ナースのシフト表の特徴|まるでパズル!シフト組みには一苦労

人の命を預かる看護師・ナースの仕事は、患者の安全確保が最優先です。入院設備や救急外来、集中治療室のある病院の看護師は、日勤や夜勤をはじめ複雑なシフトを組んで対応をしています。ここでは看護師・ナースのシフトの特徴や、シフト表を作る際の注意点やコツについて紹介します。


目次[非表示]

  1. 「看護師・ナースのシフトでよくあるパターン」
  2. 「看護師・ナースのシフト作成の難しさ」
  3. 「看護師・ナースのシフト作成のコツ」
  4. まとめ


「看護師・ナースのシフトでよくあるパターン」

看護師・ナースのシフトは毎週または毎月ごとに作成されます。交代が必要な病院は状況にあわせ2交替制または3交替制を採用しています。また夜勤にもいくつかパターンがあります。ここでは代表的なパターンを紹介します。


2交代制

日勤と夜勤に分かれています。勤務時間の例は以下のとおりです。

日勤:8:00~20:30

夜勤:20:00~8:30


日勤と夜勤で時間を均等に分けているものの、子育てや介護などがあり夜間にかかる時間で働けない看護師が多い場合には、シフトをうまく回すことができません。そのため、日勤8時間、夜勤16時間を基準としたパターンを取る病院も多いようです。この場合は「1ヵ月変形労働時間制」があてはまります。夜勤の拘束時間が長く8時間を超えている場合でも、1週間の実労働時間が月平均40時間の範囲までは認められる制度です。勤務時間の例は以下のとおりです。

日勤:8:00~17:00

夜勤:16:00~翌日9:00


3交代制

日勤・準夜勤・深夜勤に分かれています。勤務時間の例は以下のとおりです。

日勤:8:00~16:45

準夜勤:16:00~翌日0:45

深夜勤:0:00~8:45


2交代制と比べて勤務時間が短くなる傾向があり、看護師の数が多ければ働きやすいシフトと言えます。希望に合う時間帯で働きやすい傾向がある一方、出勤時間がまちまちなので、シフトの組み方によっては休みが取りづらいと感じたり、体調を崩す原因になることもあるため注意が必要です。


しかし、子育て中など看護師・ナースの生活の状況によって、人が調整しづらくなる場合があります。そこで、シフトは2交代制、3交代制を組み合わせるだけでなく、日勤で長時間勤務や半日勤務などを組み合わせ変則的に対応することがあります。


「看護師・ナースのシフト作成の難しさ」

看護師・ナースのシフト作成において重要なのは、勤務の間でしっかり休養が取れるように調整することと、夜勤の人員確保です。まず看護師は、前の勤務から次の勤務までを11時間以上空けるという規定があります。また、夜勤の次の日は日勤を入れず休みにするなどシフトの組み方に配慮が必要です。


さらに、人間は日中活動するように体内リズムができているため、夜勤ばかりが続いていると、体調を崩す原因になってしまいます。そこで、通称「72時間ルール」と呼ばれる夜勤に関する規定が設けられています。


72時間ルールは、全病棟の看護職員が夜勤をした合計時間を、夜勤をした看護職員の数で割った月平均夜勤時間を、72時間以内にしなければならないという決まりです。


日勤しかできない看護師が多いと、特定の看護師に夜勤業務が集中してしまいます。そうすると夜勤時間に対して夜勤をした看護職員の数が少なくなり、規定を満たせなくなってしまいます。しかし、この制度を守れない場合、診療報酬のランクが下げられるなど看護師を管理する病院側に大きなデメリットがあります。


2018年時点では、8時間以上の夜勤を月1回または2回すれば、夜勤をした看護師に含めることが可能です。72時間ルールを破らないようにするためには、育児や介護などで夜勤ができないと希望している看護師でも、可能な範囲で夜勤に入れないかどうかを交渉する場合が出てくるかもしれません。


このように、看護師の健康面や法律を守ることに配慮すると、看護師のシフト作成は休みの希望を通しづらいというのが実状です。


「看護師・ナースのシフト作成のコツ」

看護師・ナースのシフトを作成する場合、長期連休が欲しい、平日休みが欲しいなど、看護師側も年齢や生活の状況で希望する働き方が異なります。シフトを検討する際は、具体的な休暇の日程希望だけでなく、働き方の希望も話しておくと良いでしょう。


シフトの共有はできるだけ早めに行います。早い段階でスケジュールがわかれば、休暇希望の予定が重複していても、看護師同士で調整を行い、出勤時間や休日を調整することができるでしょう。


なお、長日勤や中日勤、半日勤など変則的なシフトで働く看護師が多くいれば、忙しい時間に多く看護師を配置したり夜勤メンバーの負担を減らしたりできます。また、同じ看護師に負担のあるシフトが続かないように固定のシフトパターンを交代で回していくことも有効です。


そして、毎回は難しくても夜勤の翌日は休みになるようにシフトを調整すると良いでしょう。加えて十分な休息をとるためには、始業時間が日ごとに後ろ倒しになる正循環(日勤→準夜勤→休→深夜勤→日勤など)になるようにスケジュールを組むのが理想的です。


まとめ

シフトを検討する際は、看護師のスケジュールを早めに確認して極力希望を考慮したシフトを作成する必要があります。シフトの状況によっては変則勤務を取り入れて補強すると良いでしょう。もしシフト管理が複雑で負担になっている場合は、シフト管理システムの導入を検討するのも一案です。

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