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【助産師編】シフト作成時のポイント・注意点まとめ

病院や診療所で働く助産師は、日勤や夜勤を組み合わせたローテーション勤務が一般的です。しかし、不測の事態が起こってシフトどおりに勤務できないこともあります。


また、残業や休日出勤が起きやすいのも特徴です。出産におけるさまざまなリスクや不測の事態に備えるという理由からも不規則になりやすいといえます。


しかし、どれほど忙しくても労働基準法を遵守することはもちろん、残業や休日出勤などを適切に管理することは不可欠です。この記事では、助産師の働き方を踏まえて、シフト管理の注意点を解説します。


目次[非表示]

  1. 助産師の勤務形態
  2. 助産師の1日のタイムスケジュール
  3. 助産師のシフト作成の注意点
  4. システム活用で労務コンプライアンスの強化を
  5. まとめ



助産師の勤務形態

助産師の勤務形態は、日勤と夜勤に分かれています。病院によって異なりますが、三交替制・二交替制の2パターンが一般的です。


三交替制

入院患者がいる大規模な病院など採用されている勤務形態です。


日勤が中心ですが、夕方から深夜まで勤務する準夜勤、深夜から早朝まで勤務する深夜勤の3つの時間帯をローテーションする場合もあります。


二交替制

産婦人科専門病院、産科クリニックなど採用されている勤務形態です。


日勤と夜勤の時間帯をローテーションさせるため、三交替制よりも勤務時間が長くなるのが特徴です。法令にもとづいて休憩や仮眠の時間を適切に設ける必要があります。



助産師の1日のタイムスケジュール

一般的な二交代制(日勤)で働く助産師の1日のタイムスケジュールは以下のとおりです。


▼二交代制の日勤 8:00~17:00に勤務する場合

スケジュール
業務内容

出勤

08:00

  • 患者の情報整理
  • 申し送り(夜勤からの引き継ぎ)

午前業務

09:00

  • 患者と赤ちゃんの管理
  • 婦人科の対応

昼休憩

12:00

  • 食事
  • 仮眠

午後業務

13:00

  • 担当業務に戻る

申し送り

16:30

  • 夜規模勤への引き継ぎ
  • 患者の情報整理
  • 次回出勤時のスケジュール確認

退勤

17:00



小さい病院の場合は助産師の数が少ないため、休日出勤が必要となることもあります。


通常はシフト勤務となりますが、計画分娩※1でなければ「出産がいつ始まるのか」「どれくらいかかるのか」といった明確な予定を事前に立てられません。


患者の出産予定日に合わせてシフトを作成していても、定められたスケジュールどおりに進まないといった悩みに直面しやすいのも特徴です。


※1・・・医師の判断のもと出産日を決め、医療介入して出産を行うこと



助産師のシフト作成の注意点

病院や診療所などの医療機関で働くスタッフは、患者の状況や急な変化によって労働時間が左右されやすくなります。シフトを作成する際は、以下の点に注意が必要です。


休憩時間の設定

シフトを作成する際は勤務時間内に適切な休憩の設定が必要です。労働基準法では、労働時間が8時間を超える場合には、少なくとも1時間の休憩を取るよう定められています。


しかし、出産が長引いたり、予定よりも早く出産が始まったり、急な対応により十分な休憩が取れなくなることがあります。特に、夜勤の場合は人員が少ないため交代する人材を確保できず、休憩を取れないケースもあります。


シフト管理者は、たとえ急な対応が必要になった場合にも休憩時間を調節・入れ替えできるようなシフトを作成する必要があります。スタッフの休憩時間をまとめて配置するのではなく、数時間ごとにずらして配置する方法も有効です。

出典:厚生労働省『休憩時間を分割する場合どのようなことに注意が必要でしょうか。


勤務バランスの考慮

シフトを作成する際は、日勤を2日、夜勤を1日ように日勤と夜勤のバランスを考慮することが大切です。


夜勤だけが続いたり、夜勤のあとに日勤が続いたりといった働き方は、生活リズムが崩れやすくなり、負担が大きくなります。法定休日をしっかりと設定して、健康面に負担がかからないよう配慮しましょう。


ただし、夜勤明けの日は法定休日にあたりません。休日とは、歴日(午前0~24時までの24時間)に勤務しない日を指します。前日の勤務時間が暦日に含まれる場合は休日として扱えないため、注意が必要です。

出典:厚生労働省『介護労働者の労働条件の改善のポイント


残業の管理

法律で定められた残業時間の上限を超えないように労働時間を管理することも欠かせません。


法定労働時間は、1日8時間・週40時間以内と定められており、これを超える場合には、36協定の締結・届出が必要です。


ただし、36協定を結んだとしても、無制限に残業できるわけではありません。残業の上限は、原則として月45時間・年360時間までとされています。シフト作成時には、法律に違反しないよう注意が必要です。

出典:厚生労働省『時間外労働の上限制限



システム活用で労務コンプライアンスの強化を

シフオプ


助産師の仕事はイレギュラーな対応も予測されるため、勤務時間や休憩・休日の適切な管理が欠かせません。法律を遵守したシフトを作成するためには、シフト管理システムの活用がおすすめです。


シフト作成・管理システムの『シフオプ』は、日勤や夜勤など複数のシフトパターンでシフトを作成できます。リアルタイムにシフトを把握できるため、急な対応にも人員を調整しやすいというメリットがあります。


各ポジションの作業やスケジュールを見ながらほかの看護師の休憩時間と入れ替える、作業内容や配置を調節するといった柔軟な対応も可能です。


また、シフト作成時には、法令や労務規定違反のおそれがあるシフトにアラートが表示されます。休日が適切に取れているか、残業の上限を超えていないかなどを事前に把握できるため、健全なシフトを作成できます。


まとめ

助産師のシフトは、日勤・夜勤・準夜勤のローテーションで組まれることが一般的です。シフトを作成する際は、助産師の体力的・精神的な負担を考慮し、過度な負担がかからないように日勤と夜勤のバランスを考慮することも大切です。


しかし、出産の時間やタイミングを正確に予測することはできないため、急な対応が必要になったり、勤務時間が長引いて残業になったりすることもあります。


法律で定められた労働時間や休日数を守るとともに、イレギュラーな対応にも柔軟に対応できるようなシフトを作成するには、シフト管理システムの活用が有効です。


助産師をはじめ、医療機関で働くスタッフのシフト管理にお困りの方は、シフト作成・管理システム『シフオプ』を活用してみてはいかがでしょうか。

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